「店をサボりたい」東編

歩きだして2時間くらい。さっきあった駅で、海の方に電車で行ってみるかと思ったけど戻ると徒歩15分、面倒だしどの方向でもいいので目の前に見えている道をただ進むことにした。T字路や三叉路になるたびに好みの道を選んで歩いていると、また橋があって川があった。川を覗くと、濁った水面に黒く日焼けした鯉がたくさんいる。しかもその中に亀が1匹立ち泳ぎしていて、渋い。写真では亀をうまく撮れなかった。

ここでも絵を描く。川と伸びた草と鯉と亀。

先に進むと太い道が見えてきた、利府街道だ。しかも、街道をはさんで小高い場所に建っているのはK編集長の家だ。先日楽しくバーベキューしたばかりの場所だ。何やってんだ(笑)あんなに知らない場所や、久々に行く所に行ってみたいと思っていたのに。2日前にチャリで来た辺りにまた来ちゃったんだな、と道沿いの手すりに腰掛けた。一服。

目鼻先に仙台っ子ラーメンがあったんで入る。チャーシューメンに無料のライスを付けた。『七つの大罪』って漫画を読みながら食べる。

ここの店舗ではないけど、仙台っ子ラーメンには幼馴染みが働いている、きっと今もどこかの支店で店長をしているはずだ。昔から気の優しい良いやつ。

その幼馴染みが近所から引っ越して、この利府街道を渡った先に住んでいたことがある。小中学生の頃はよく泊まりに行ったなー。山みたいな坂を越えていかなくちゃいけないけど、その家のすぐそばに「外人墓地」ってなんだか雰囲気がある場所があったのを思い出した。そこに行ってみようと思い、また歩く。時計をみたら出かけて3時間くらい経っている。

歩き出したけどラーメンを食べて眠い、自然と足は家の方向、西に向かって歩いている。

そこに行くには西から迂回して行くルートがあるんで、帰りたくなったら帰るのが楽なようにと進んで行く。こんなこといつ飽きるかわからないのだし。

途中、立派なお寺があった。水木しげるがお墓を散歩していたって話をよく読むけど、やったことなかったなと思って入ってみた。

墓場をぐるぐる回る気も起きず、座りやすい場所を見つけて絵を描く。

もう少し先にキリスト系の病院があった。去年亡くなったふたりの知り合いも最後はここで過ごしたと聞いた。歳はあまり俺と変わらない。

入口から病棟や教会や施設が並ぶ坂を登ってみた。幼稚園もあるらしい。後ろから幼稚園のバスに追い越されたとき。このような所に髭もじゃの他人がいるのは悪い気がして坂を下りた。

大きな交差点から北へ、鶴ヶ谷団地の方へ坂を登って行く。登り坂から下り坂になってまた登り坂を登り詰めると、少し広めの十字路にでる。その先が鶴ヶ谷団地で、ここのこの景色がわりと俺のいちばん初めの原初風景だったりする。それかデパートのエスカレーターから見たレースカーテンがたくさん揺れていた場所か、台所のテーブルの上に食器が並ぶ風景かのどれか……。よく考えてみれば、どれがいちばん初めかなんて赤ちゃんだったんで覚えていない。

当時、鶴ヶ谷には叔母が住んでいて、そこに親達に連れられて来たときの記憶です、きっと。とにかくここも見てみたいなと思ってやってきました。徒歩4時間経過。

アマゾン君

どんなの売ってるのか1日見てみたよ。アマゾンは巨大すぎる。俺は今こんなのがほしいね!




ABOUT作者

ジョン

よしぎの店主、駄菓子屋16年目。店では「店長」や「ジョンさん(幼少の頃からのあだ名)」などと呼ばれています。趣味は無し、特技は駄菓子の計算、好きな曲はスーパーマリオのテーマ、好きな色は水色、今年のテーマは根性、漫画喫茶に行って好きな漫画や知らない漫画をたくさん読みたい。今春から駄菓子屋の隣に、レンタルスペース「貸し銀」もオープンしました。よろしくお願いします。