日記をさぼってたかわりに。

そんな事になって、「どんな音楽を聞くんですか?」なんてウブな質問に「それもそうだが、アレサ・フランクリンみたいな女と結婚して鼻穴がでかい赤子がほしい」みたいな事を陽気に答えてたんだけど、前列にいる二人がとにかくよく喋る。大学の芝生でも二人がこの中じゃよく喋るんだろか、後ろの列の子達がなかなか喋れてない。顔を見ればなんか喋りたさそうな顔が暗闇に並んでいる。はじめに差し入れを持って来た二人が頑張ってるからこの場があるだけで、この二人の頭上を越えてまで喋るのは、潔しとはしないって遠慮してる顔なのだった。若いロッカーはナイーブでセンシブルだ。本職の芸人だって後列から声を出すのを躊躇してしまう事がよくあるらしい。

俺たちは、ただの酔っぱらいなのだけどそんな気持ちに気がつく事くらいは出来る。今夜だけは大物だ。「偉大な司会者程こんなところに一番気を遣うものだ」と後ろの方にも少しづつ声をかけていた「どんな音楽が好きなの?」「そのTシャツはシアトルの自転車屋がギターやってたバンドのやつじゃないかな?」とか……。話を振ってその顔つきを変えてやりたい。「畑と耕運機を持ってた天才ギタリストを知ってるかい?」とかいってその若い知識欲を満足させてやりたい。「ロック魂についてどう思う」って話なんてどうだろうと。前列や、後列も、みんなで、この花見トークショーを楽しみたくなっていた。全員(桜も)が笑いたい。

一期一会。「みんなに平等に振ってやるよ」と俺たちはあの花見の夜に司会者みたいな事をやっていたなー。2時間はやっていた。

こんな事があった。その後ろに並んだ顔が明るくなったか、なってなかったか、ちゃんと喋れてたかは、酔っててあまり覚えてない。

しかも3ヶ月前の事だし全然覚えてない。はっきり思い出せるのは暗闇に並んでた喋りたそうな顔ばかりだ。日記は続く。

アマゾン君

どんなの売ってるのか1日見てみたよ。アマゾンは巨大すぎる。俺は今こんなのがほしいね!




ABOUT作者

ジョン

よしぎの店主、駄菓子屋16年目。店では「店長」や「ジョンさん(幼少の頃からのあだ名)」などと呼ばれています。趣味は無し、特技は駄菓子の計算、好きな曲はスーパーマリオのテーマ、好きな色は水色、今年のテーマは根性、漫画喫茶に行って好きな漫画や知らない漫画をたくさん読みたい。今春から駄菓子屋の隣に、レンタルスペース「貸し銀」もオープンしました。よろしくお願いします。