駄菓子屋になったのは夕方だった。
駄菓子屋をしてるとよく「なぜ駄菓子屋になったのですか?」と聞かれる、答える前にあちらから「そうか、子供が好きだからでしょう?」と答えられたりする。
その度に思い出して、なぜ駄菓子屋になったんだろ? 俺は子供が好きなんだろか? と考えてみるけど、駄菓子屋になりたいと思った事はきっとない。子供の頃に1、2度は思ったかも知れないけど、いくらでも駄菓子が食べれるとか、駄菓子屋の雑然とした怪しい雰囲気にひかれて、そんな事を少し思ってみただけで、将来駄菓子屋になるなんて想像した事もなかっ